天国にいるママの声がききたい、とパパがはじめて泣きました。そこでめいは、パパにすてきな贈りものをします---表題作「赤い糸の電話」、恋人と妖精の世界へ帰るため、幸福な人間の流すなみだを集めているおばあさん---「十万粒のなみだ」など、十一編の物語。
 心のせつなさが、かなしさが、やさしさが、ゆめをつむぎ出します。