<ぽくは、いつでも待っています。おなたのゆめのなかのこうえんで--->と、子供たちにさよならのあいさつをして白い船に乗って去ったちいさな町の公園の木馬。
 単に明るく夢見がちなものではなく、月の光の中で織られたような、知的な感性と豊かな想像力で描かれた洗練されたメルヘンの世界。
 立原童話のふくよかな香気とさめた魅力をたたえた小品を15編収録。