コロボックルが本気で走れば、人間の目になんか見えるはずがない。ところが、ふしぎな目をした男の子タケルには、その姿が見えた。ヘそまがりのツムジのじいさまとタケルの出会い、奇妙な友情。タケルの成長、町の発展と共に汚れゆく池を救おうとするタケルを陰ながら助けるコロポックルたちの活躍。白然と人間の調和への祈りに満ちた物語。