幼い心にうまれ、だれにも知らせず大切にはぐくむ自分だけの世界。そのだれも知らない小さな国が、外界とのふれあいによって次第にひらかれてゆく姿を、ふるさとの静かな小山とそこに住むコロボックル=小人にたくし、さわやかにえがく。アンデルセン国内賞・毎日出版文化賞受賞の懐かしさあふれる名作。