まっくろ黒の猫プーや子ぎつねコンなど子どもたちと大の仲よしが活躍する松谷みよ子の幼年童話には、小さな者たちだけが持っている豊かな生命カの賛美があふれている。現代幼年童話の傑作「ジャムねこさん」や初期の代表作「貝になった子ども」などの作品は、美しいファンタジー、の世界をえがきだしている。