---青ぞらいっばい鳴っているあのりんとした太陽マジックの歌をお聴きなさい---。 訪れた春の暖かい陽射しのなかで、歓ぴにあふれ、農作業を謳歌する農学生たちを描く表題作をはじめ、賢治の農学校教師時代の生活や、農学生時代の思い出から生まれた作品を集める。「さいかち淵」「種山ケ原」「谷」などのいわゆる<村童スケッチ>も含め、故郷の岩手県、農村農業への深い愛慕に満ちた作品ばかりである。