「子どもは不思議な存在で、解説を書けば書くほど遠くに行ってしまう気がする。〈中略〉どんなに作家が子どもをうまく描こうとしても、子どもはするりとその手から向こうに行ってしまう。その、“追いかけごっこ”が実は、少年の小説を読む面白さなのかもしれない」〈「選者解説」より〉 藤沢周平、灰谷健次郎、村上春樹、ピ―トたけしらが描く「失われた時」の様々なかたち…。