生まれたばかりのふたごの北極グマムーシカとミーシカの無邪気な冒険とふたりを守る母グマの勇敢な戦いは、北極の厳しい自然のなかでスリルにみちみちている。そして、母グマがこわいもの知らずの子グマに伝える知恵は、時として残酷だが生き生きとして的確だ。 動物ずきの著者が、その生態をちみつに観察し、現実と空想のはざまで愛をこめで丹念に描いた代表的な動物ファンタジー。1964年、国際アンデルセン賞佳作賞を受賞。