名作「肥後の石工」の著者今西祐行の短編集。広島で原爆にあい母を奪われた幼児と、その子を救った水兵との交流を通して、戦争の悲しみと平和への願いを描いた「ヒロシマの歌」ほか、「ゆみ子とつばめのお墓」「一つの花」「鐘」「ハコちゃん」「ポールさんの犬」「なたね地ぞう」「聖エレーナの島」など十編収録。