世界は滅びるべきなのか? その恐るべき問の答えを得るために、妖精フィツは地上へとやってきた。最初に出会ったひとりの人間を九日間観察して判断することがフィツの使命。しかし、フィツがたまたま出会ったのは極めて性格の悪い少女ペチカだった・・・・・。単行本未収録の設定資料を新たに追加して、感動のロングセラー、ついに文庫化!


妖精フィツとの突然の別れから一年。十四歳になった少女ペチカは大都市パーパスで暮らしていた。初めて幸せを手にしたかに見えたペチカだったが、世界の最後を告げる「妖精の日」はすぐそこまでやって来ていた・・・・・。すべてが崩壊へと向かう中、始まるペチカの最後の旅。そして感動のクライマックスへ!各詩誌で絶賛された長編冒険ファンタジー。