黒いいマントのきみょうな男は、かたうでにチィおばさん、もう一方のうでにアカネをかかえこんだ。そして、川に面した地下室のかべにかけだしたのだ。---うわあ、ぶつかる。息苦しいアカネのからだがぽうんところがった。そこはもう、地下室のとなりの世界だった---。「霧のむこうのふしぎな町」の作者がおくる手作りの味の長編ファンタジー。