人間と妖精の合いの子で永遠に子供のままのピーターは、生れて7日目に窓から逃け出して小鳥や妖精たちの仲間入りをし、不思議な冒険の旅に出る…。幻想の世界の中でさまざまな経験をしながら、楽しく飛ぴ歩くピーター・パンの物語は、子供だけが持つ豊かな想像と鋭い観察眼とで描かれ、リアリズムとユーモアが混淆し、感傷とロマンティックな抒情にあふれる世界の名作である。