これは地球さんの余命いくばくもない、最後の一週間の出来事−−。
朗−−あたしの恋人。やっと見つけた。あたしの半分。あたしと何じ感性を持ったひと。あたしの、アダム。だが最近、朗の様子がおかしい。こんな、ヘピの生殺しの状態、我慢できない。あたし、断固、意を決した。朗の家は鎌倉。うち、江古田。地球減亡の混乱のなか、正気と狂気、現実ど非現実の長い旅が始まる。そして、やっと朗に会えた時・・・。
超ペストセラー作家・新井素子が放つ、長編SF・ロマン。